肝臓とアルブミン② アルブミンの血中濃度が示す病気

アルブミンが血清タンパク質の主成分であり、栄養分から抽出されて肝臓で合成されるため、当人の栄養状態や肝機能の状態をチェックする目安になることは、もうお話しました。
 
具体的な値としては、血清アルブミンの正常値範囲は3.7~4.9(g/dL)です。

これが増加することはほとんどなく、たいていは栄養失調や肝機能の低下による減少です。

3.2より減少すると、重症扱いになります。
 
さらに2.5よりさがると、合併症が疑われます。

また、重症肝障害やネフローゼ以外にも、火傷や炎症性疾患、吸収不全症候群などが疑われます。

この血中濃度と同時に、血清総タンパク質の血中濃度もチェックします。

アルブミンが減っているときはたいていこの数値も減少するからです。
 
もう一つ、グロブリンとの重量比を示した数値も比較します。

グロブリンも血清タンパク質のひとつで、γ-グロブリンという物質はリンパに関連したタンパク質が主に含まれています。

これらの比率は正常値範囲で1.2~2ですが、アルブミンが減ることで1.2以下になると、前述のような肝疾患やネフローゼ、栄養障害などが疑われます。
 
逆に、2より高い場合は、グロブリンが増加していると考えて、免疫不全症候群や薬剤投与、放射線などの可能性が疑われます。
 
免疫不全症候群とはエイズなどの病気で、免疫機能を司るT細胞が破壊されることによって、外的なウイルスや細菌への抵抗力がさがることです。死に至る場合もあります。
 

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