アルコールが原因の肝臓病

アルコールと肝臓病の関係について、昔は大酒飲み特有の栄養の偏りや不足が原因と考えられてきました。

これは毎日大量のお酒を飲んでも肝障害を起こさない人もいれば、少ししかお酒を飲まないのに肝硬変になる人もいた為です。

アルコールと肝臓は最悪の関係

しかし、ラットをつかった実験でどんなに栄養素の高い食事を与えても、アルコールを投与し続けると、高確率で肝臓病になる事が分かりました。

この結果からやはりアルコールを長期的に摂取すると、肝臓に何らかの形で異常をきたすという考え方が現在の主流となりました。
 
また、人間のデータとしては、1日にアルコールを160グラム以上(日本酒で7合、ウイスキーならボトルの7割の量に相当)を毎日飲んでいる人の場合、5年未満で肝臓に何らかの異常をきたす割合が全体の4分の3にも上る事が分かりました。

更に飲酒期間が15年以上になると、半数以上の人が肝硬変になり、残りの人もなんらかの形で肝障害を起こし、正常だった人は100人中4人しかいませんでした。
 
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長期にわたり飲酒する事が引き起こす肝臓病はアルコール性肝脂肪、アルコール性肝炎、アルコール性肝硬変の3つに分類されます。
 

アルコール性肝脂肪

長期的な飲酒で肝臓の働きが鈍くなり、肝臓に中性脂肪がたまった状態になり、肝臓が大きく肥えてしまった事をいいます。

具体的には肝臓細胞の3分の1以上に中性脂肪が溜まり、これはアルコールの飲み過ぎによる初期の肝障害といえます。
 

アルコール性肝炎

これはアルコールの過剰摂取で急激に肝臓が痛めつけられた状態のことを言います。

普段からお酒を飲む人が宴会や接待続きで普段より大量のアルコールを摂取したときに起きる急性の肝障害です。

症状としては黄疸、全身の倦怠感、食欲不振、吐き気、嘔吐、下痢、体重減少などがあり、これを繰り返すとアルコール性肝硬変に進行してしまいます。
 

アルコール性肝硬変

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これはアルコールが原因の肝臓病の中で一番重度の症状で、アルコールの摂取しすぎによる肝障害のせいで肝細胞の破裂や変性を繰り返すうちに肝臓の構造が変化して硬くなってしまい、肝臓が小さくなってしまう状態のことをいいます。

放置することで肝臓の機能が失われる非常に危険な状態です。

アルコール性肝硬変の発症率は年々増加傾向にあり、全ての肝硬変の中でアルコール性肝硬変が占める割合は35%以上とも言われています。

欧米だとこの値が50%くらいと言われていますので、年々日本も欧米なみに比率になってきている事が分かります。
 
しかし、アルコール性の肝臓病はウイルス性と違いアルコールを止め、食生活を改める事でかなり改善され、命を落とすまでには至りません。

やはり大事なのは普段からアルコールの適量摂取を守り、自分の体をいたわってやる事なのかもしれません。

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