AST、ALTの検査方法

AST、ALTにおける検査の仕方は、工夫がされています。

両者は影響しあって濃度が変化することはないのですが、疾病の特定にはこの2つの酵素を合わせて判断することが多いので、ASTとALTの濃度比で考えられます
 
例えば、ASTをALTで割った値が1より小さければ(ALTの方が多ければ)、肝炎、脂肪肝、肝硬変、胆汁うっ滞などの可能性があります。

また、1より大きければ(ASTの方が多ければ)、アルコール性脂肪肝、アルコール性肝炎、劇症肝炎、末期の肝硬変などが疑われます。

また、赤血球のなかにもASTは含まれるので、採血の際に溶血(赤血球膜が破れて中身が流出すること)が起こることで、この比率になることも考えられますし、心筋梗塞、うっ血性心不全などの心臓系疾病の疑いもあります。
 
このあたりは当人の生活習慣でだいたい予測がつくので、どちらのほうが有力かは一概にいえませんが、アルコールのとりすぎがこういったところにもろに影響するのは事実です。
 
さらに2を超す値になると、原発性肝がんや、筋ジストロフィーなどの疑いがでてきます。

これらは、血液を採血したあとそれを遠心分離にかけることで血清と血球部分に分け、血清部分だけ取り出して成分鑑定することで測定します。
 
遠心分離とは、密度が大きいものほど遠心力がかかって外側にひっぱられることを利用して、密度ごとに成分を取り出すことができる操作です。

細胞分画などでもよく使われますが、集まるのは核、葉緑体、ミトコンドリアの順です。
 
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