血液と肝臓の関係⑩ CRPと肝機能

血液検査では、赤血球沈殿速度だけでなく、CRP というタンパク質も関係してきます。

このタンパク質はAST、ALT、γ-GTPなどのように肝臓でつくられるタンパク質で、体内でなんらかの炎症が起こったときに作られます。

何らかの炎症がおこったときは、まずリンパ系が作動してインターロイキンやTNF(腫瘍壊死因子)という分子が放出されますが、肝臓がこれらの濃度を感知することでCRPがつくられるのです。
 
ただ、これがALTなどと違うところは、疾患特異性がないので、この濃度があがったからといってどこで炎症が起きているかを特定することはできません

ただ、炎症タンパク質という機能である以上、どこかで炎症が進んでいる、という前提で検査を進めることができるので、現在でもよく使われています。
 
具体的には単位を(mg/dL)として、濃度を測定します。

正常値範囲は0.3以下ですが、軽い風邪をひいたことで1.0まで上昇することもあるので、このあたりまではぎりぎり安全ラインですが、正常値範囲のなかでもCRPの数値が高めの人は、動脈硬化などが原因で、いずれ心筋梗塞や脳梗塞をおこす危険がある、ということもわかってきています。
 
このように、肝臓がつくるタンパク質には多くの役割があり、どれも人体が恒常性を保つためには必要不可欠の要素です。

肝細胞を破壊してしまうことによって、これらのタンパク質濃度にも異変がでて、からだ全体のバランスを一気に壊してしまうのが、肝疾患の恐ろしいところです。
 
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