血液と肝臓の関係② 概要(2)

肝臓のはたらきとして、赤血球の破壊はご紹介しました。

赤血球は、赤血球のなかのヘモグロビンという分子に配位している鉄原子が赤色を呈色します。

そして、赤血球がもっている金属の成分や分子次第で、血の色は変わります。
 
実際、同じ鉄でもクロロクルオリンという分子をもつ動物(環形動物)の血の色は緑ですし、銅原子が配位したヘモシアニンという分子をもつ動物(軟体動物や節足動物)の血の色は青色です。
 
肝臓はこれ以外に、血液量の調節を行っています。

体内の血圧や血液量を監視しながら、血液が足りなくなったら肝臓から補填し、逆に多くなったら肝臓にとりこむというような働きを経て、体内の恒常性を保っています。
 
血圧の変動というのは人体にとってとても大事な要素であり、心臓に負担をかけると心筋梗塞や呼吸不全、心肺停止などを起こすので、それを防ぐために、ほかの臓器が監視しあっているのです。

たとえ一瞬でも、高血圧や低血圧は危険です。
 
肝臓はほかに、尿素や胆汁の合成や、熱の発生、解毒作用などもしています。

ヒトの恒常性維持だけでなく、エネルギーの発生や、腎臓以降に続く老廃物処理の下準備なども行っていることから、「人体の化学工場」と呼ばれるのです。

全体でいうと500ほどの役割があるといわれています。
 
このように、血液と肝臓の関係は切っても切り離せない合理性と歴史をもっています。

世間一般で有名な「アルコールの解毒」はほんの一部にすぎません。

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