血液と肝臓の関係③ 血液凝固のメカニズム

肝臓は体内に送りだされた血液量の約25%を保持し、貯蔵しながら使い終わって流れてきた赤血球を破壊し、ビリルビンという分子に分解します。

このビリルビンという分子は濃い茶色をしていて、そのまま胆のう→小腸→大腸と流れていき、老廃物の主成分となるので、便の色はこのビリルビンの色ということになります。
 
さて、ここでは血液と肝臓の関係として、血液凝固の話をしたいと思います。

まずはヒトの体で行われている基本的な血液凝固の仕組みをお話します。

なんらかの原因で皮膚に傷がつき、血管が破れて流血したとき、血しょう板がすぐに傷口にはりつき、きちんとした血液凝固分子(フィブリンというタンパク質)が作られるまでの応急措置をします。
 
そのあいだ、傷口からはトロンボプラスチンという分子が放出され、これを血液中のプロトロンビンという酵素原が感知することで、トロンビンという酵素に変形します。

この反応にはほかに、血小板因子や凝固因子、カルシウムイオンなども反応しているので、病院などで採血した血液を凝固させたくない場合は、ここにクエン酸ナトリウムを注入し、カルシウムイオンの反応を阻害します。
 
さらに、このトロンビンという酵素が血しょう中のフィブリノーゲンという繊維素原をフィブリンというタンパク質に変化させます。

フィブリンは繊維性のタンパク質なので、そこらへんにある血球成分をまとめてドロドロの血餅にします。

これが最終的に傷口を塞ぐことで、止血が完成します。
 
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