血液と肝臓の関係⑨ 赤血球沈降速度と肝機能

ここまで、血液凝固の仕組みや、血球成分やそれらの酵素の濃度が変動することによって、どのようなレベルの病気が考えられるのか、また血友病やDIC、0-157感染による溶血性尿毒症症候群などの血液の病気についても、お話してきました。
 
今回は、具体的な血液検査方法についてお話します。
 
血液検査によっていろいろな成分の濃度や活性度を知ることができますが、一番オーソドックスな方法は、赤血球沈殿速度です。

これは、採血した血液を試験管にいれてしばらく放置すると赤血球などの血球沈殿と、血しょうに分かれることを利用して、液面から沈殿までの長さをはかることで沈殿速度をはかり、それによって血球成分の状態や感染の疑いを調べるものです。
 
一般的に、貧血や感染症をおこすと、解毒のためにフィブリノーゲンが増加することで、赤血球沈殿速度が亢進される、ということがわかってきました。

また、免疫リンパの一種であるγ-グロブリンが増加することで激しく亢進がすすむことも、わかっています。

また、これらのタンパク質の濃度変化を知ることで、肝機能の状態も予測できます。単位は、(mm/h)です。
 
正常値範囲は成人男性で2から10、成人女性で3~15です。

それ以下になると、沈殿成分の濃度が多いことを示し、DICなどのフィブリノーゲン減少や、赤血球増加(多血症、異常ヘモグロビン症)、免疫グロブリン減少などの疑いがあります。

逆に増加した場合は、感染症や悪性腫瘍、月経、妊娠、心筋梗塞、リウマチなどの疑いがあります。
 
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