糖新生⑤ 血糖値上昇の作用機構

グルカゴンの物性についてはお話しました。

次は、作用機構にふれていこうと思います。

といっても、血糖値上昇の際は、グルカゴンひとりでどうにかなる問題ではなく、いろいろな要素が対応しあっているので、それも含めてお話します。
 
からだが血糖値の低下を感知すると、まずグルカゴンが膵臓のランゲルハンス島A(α)細胞から分泌され、肝臓に働きかけて貯蓄していたグリコーゲンや脂肪を分解させ、エネルギーを抽出します。

さらに肝臓に必要なアミノ酸を取り込ませてグルコースを生成したり、脂肪を脂肪酸とグリセロールに分解する経路も手伝います。

この経路によって、高分子である脂肪を、供給しやすい低分子にしておくのです。

さらに分解機能が進むことによって脳へグルコースが支給され、分解したグリセロールも肝臓に供給することで糖新生の材料を整えてあげるのです。
 
このような血糖値上昇の作用機構には、ほかに糖質コルチコイドや成長ホルモン、アドレナリン、甲状腺ホルモン(チロキシン)、カテコールアミン、交感神経などが協力します。

これらのはたらきは、血液中のグルコース濃度をあげることを共通目的とし、たんぱく質からグルコースを抽出したり、グリコーゲン合成を抑制したり、消化管でのグルコース吸収を促進したりなど、さまざまです。
 
また、カテコールアミンは交感神経末端からアドレナリンを放出させる作用をもちます。

アドレナリンは直接肝臓に作用してグリコーゲン分解を促進したり、グルカゴンを分泌させることでインスリン分泌を抑制したり、脂肪を分解するリパーゼを活性化させたりします。

脂肪を分解してできる代謝物はグルコースよりも優先的に供給され、血糖値の維持を大きく助けています。
 
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