糖新生③ グルカゴンと肝臓

肝臓は、グルコースとグリコーゲンの呼応をつかって、自身で血糖値を監視したり、調節する緩衝剤の役割をはたしたりする、というお話はしましたね。

では、この機構をもうすこし具体的にみていきましょう。

この機構は、肝臓だけでは行いません。

なぜなら、肝臓が故障したときにすぐに死に至るようでは、生命の維持や子孫の繁栄に不都合だからです(人体の生理機構は、こういう目的を第一に作られていることがほとんどですよ!)。
 
この機構には、いくつもの仲間がいます。

今回は、血糖値が低下したときを考えましょう。

血糖値の低下を、膵臓や肝臓、脳の視床下部(感覚の中枢)が感じると、からだはいろいろな臓器やホルモン、自律神経をつかって血糖値をあげる作用を起こします。

たとえば膵臓のA細胞に含まれるグルカゴンというホルモンは、このような時に肝臓にはたらくことで、グリコーゲンの分解を促進します。
 
また、肝臓におけるさまざまなアミノ酸の取り込みと、それらのアミノ酸からのグリコーゲン生成を促進します。

ただ、グルカゴンは血液中での半減期が約6分と短いため、血糖値上昇には、ほかのホルモン(アドレナリンや糖質コルチコイドなど)や自律神経(交感神経)も関わってきます。
 
グルカゴンがあるおかげで、肝臓で貯蔵したグリコーゲンが無駄になることなく、そして即座に反応することができます。

これらの機構が保たれている以上、血糖値は正常範囲(最低値55mg/dL(3mM))に収まることが可能になるのです。

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