糖新生② グルコースとグリコーゲンの呼応

では、この糖新生はどのような機構で行われているのでしょうか。

運動や空腹などで体内の糖が枯渇し、わりと早急にグルコースを生成したい場合、べつの物質を分解してとりだす必要があります。

基本的に体内では、複数の物質をひとつの物質に合成するときにエネルギーを使い、ばらばらに分解するときにエネルギーを発生させることが多いので、しょっちゅう使う糖類を単糖類であるグルコースにすることで、物質から分解したときに、エネルギーを得ることができ、都合が良いのかもしれません。

もし基本糖類がデンプンなどの複雑で高分子の多糖類だったら、合成する手間がいちいちかかりますし、合成するのにもエネルギーが必要になってしまい、悪循環に陥りますね。
 
まず、グルコースはそれらを重合したグリコーゲンという多糖類にまとめることができます。

食事を定期的にとれる環境であれば、摂取したうちすぐに使わない分のグルコースは、グリコーゲンに合成して貯蔵されます。

この合成と貯蔵を行うのが肝臓です。

血糖値というのは、記録してみるとわかりますが、時間によって動きやすい数値なので、低くなった場合は、また機構がはたらいてグリコーゲンからグルコースを分解し、血液中に放出します。

これにより血糖値が適度な範囲で保たれ、恒常性を維持することができます。
 
つまり肝臓は、血糖値の緩衝剤として働いています。

緩衝剤とは化学平衡などでも使われる単語ですが、血糖値の高低(化学では酸や塩基)のどちらかにかたよらないように監視し、必要に応じて分泌されるものをいいます。

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