肝臓病の検査項目と数値について

肝臓が果たす役割を知り肝臓病を予防する

 
肝臓が人体で果たす役割はとても多く、「人体の化学工場」とまで言われています。

特に重要な働きとしては次の通りです。
 
①人体を構成するうえで重要なタンパク質をアミノ酸から合成する

②グリコーゲンやビタミンなどを貯蔵し、必要に応じて血液中に流しこむ

③アンモニアやアルコールといった有害な物質を分解・解毒する作用がある

④脂肪の消化や吸収に必要な胆汁を作る
 
このように重要な働きをする肝臓は、肝細胞がかなり死滅しても残りの肝細胞がカバーするために、自覚症状が無いまま病気が進行してしまいます。

気付いたときには肝硬変や肝ガンなどのかなり重篤な病気に発展しているケースも多々ありますので定期的な健康診断などこまめなチェックが必要です。
 
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肝臓病と血液検査

 
健康診断や人間ドックなどで肝臓の機能を調べる場合、必ず血液検査が行われます。

採取した血液から各項目の数値を調べ、肝臓に異常があるかどうかを判断します。

主にチェックされる項目とそれの正常な値は以下の通りです。
 
GOT(AST)、GPT(ALT)
 
正常値⇒GOT:10~40IU/リットル
    GPT:5~40IU/リットル
 
GOTやGPTは最も一般的な肝機能の検査です。

いずれも肝臓でアミノ酸が作られるときの酵素の種類で、肝機能が低下すると肝細胞から血液中に漏れてしまいます。

GOT値、GPT値が高い場合、肝炎や肝機能障害が疑われます。
 
血清総ビリルビン(総ビリルビン、T-Bil)
 
正常値⇒0.2~1.0mg/dl
 
肝臓病の自覚症状の代表的なものに皮膚や白目が黄色味を帯びる黄疸があります。

黄疸はビリルビンという黄色い胆汁色素が過剰に血液中に流れ出ておきる症状です。

この血清中のビリルビン濃度は1.5mg/dl以上あると異常な数値で、2~2.5mg/dl以上になると、はっきりと黄疸が現れます。

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肝炎や肝ガンになるとこの値が高くなります。
 
アルカリホスファターゼ(ALP)
 
正常値⇒2.7~10.0KA単位 80~100IU/リットル
 
アルカリホスファターゼは、体内の全ての臓器や組織にある「酵素」です。

特に肝臓や胆管などの細胞膜に多く存在しています。

これらの臓器に障害が出ると、細胞膜のアルカリホスファターゼが血液中に流れ出て高い数値を示します。

また、アルカリホスファターゼは肝臓から胆汁中に排出されるので胆石や胆ガンなどで胆汁が滞ると胆汁から血液中に溢れでてきます。

骨髄にも含まれている為、骨の病気などでも値が高くなることがあります。
 
γ-GTP(ガンマ・グルタミル・トランスペプチダーゼ)
 
正常値⇒0~70IU/リットル
 
γ-GTPは肝臓、腎臓、脾臓、膵臓などに含まれている「酵素」で、その数値はアルコール深く関係してきます。

この為、アルコール性肝障害の早期発見にはこの検査が欠かせません。

また、閉塞性黄疸などの病気では胆汁の流れが悪くなり、この数値が異常になります。

この数値が80IU/リットルになるとアルコール性肝障害や閉塞性黄疸の疑いがかなり強いと言えます。
 
このように、肝臓の検査項目に様々の種類があり、全てが肝臓病の疑いを知る事に非常に重要な数値です。

これらの数値を正常に保つ為に日々の食生活などを見直す必要があります。

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