肝臓の病気③ 慢性肝炎からの肝硬変

ウイルス性肝炎を風邪だと勘違いして放置しておくと、急性肝炎や慢性肝炎を引き起こしますが、これは意外に怖い病気なのです。

自己免疫疾患のひとつで、肝細胞に侵入したウイルスを、自己の免疫系が追い出そうと破壊している際に、肝細胞まで破壊し、機能不全にしてしまうのです。
 
そして、この状態でもまだ発熱やだるさしか感じませんから、放置してしまいがちです。

さらに肝細胞が破壊され続けると、慢性肝炎という病気になり、それでもまだ放置していると肝硬変になります。
 
肝硬変というのは、文字通り、肝細胞が機能を奪われることで小さく固くしぼんでしまい、柔軟性(レバー独特のプリプリ感)を失う病気です。
 
この時点で肝細胞はほぼ死滅しており、影響が初めて目に見えてでてきます。

たとえば、肝臓でアルブミンを生成することができなくなるため、血清タンパク質がほぼ半分になることで血中濃度が低下し、浸透圧が低くなることでからだの内側(腹膜)に水が入り込みます。
 
これにより、腹水を起こします。また、便の主成分であるビリルビンという物質を分解できずに溜めることで、黄疸がでます。
 
ここまできてしまうとすでに肝臓がない状態に等しいので、長期的な治療が必要になります。

肝硬変に至るまでは、このようなウイルス性の原因もあれば、アルコールのとりすぎや、肝繊維症が悪化して生じる場合もあります。何にせよ、手遅れな状態で、死に至るケースもまれではありません。
 

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