糖新生⑥ 血糖値と肝臓の関係

ここまでお話しましたように、肝臓での糖新生とグルカゴンには、一本の太い糸でつながったような呼応がありましたね。

とてもシンプルな作用機構だと思います。

そして、肝臓には肝門脈という有名な血管がありますが、これは小腸で吸収した栄養分を肝臓まで運ぶための血管で、食事の直後では血糖値が最も高くなります
 
では、血糖値と肝臓はどのように関係しているのでしょうか。

食事の直前は大体55~70mg/dL(3~4mM)です。

この低血糖から食事をとるまで、グルカゴンや肝臓内の糖新生は行われ続けています。
 
食事をとってから90分は代謝の吸収状態が続き、血糖値は125~145mg/dL(7~8mM)に上昇します。

2時間ほどでグルコースが細胞に吸収され始め、血糖値が徐々に下がっていきます。

吸収されたグルコースは、一般的に35%が脳や筋肉組織に運ばれ、残りの65%がグリコーゲンとして肝臓に貯蔵されます。

そこも飽和すると、脂肪として蓄えられます。

これがいわゆる、体脂肪です。
 
さらに、1、2時間経つと、低血糖に対する防御機構が始まり、ふたたびグルカゴンの出番です。

グルカゴンは高血糖作用をもつホルモン群のなかで、郡を抜いて強い作用をもっています。

グルカゴンは先ほどいった作用機構をどんどん進めるほかに、筋肉でのグリコーゲン分解を行いますが、このとき生成されたグルコースは血液中に放出されるのではなく、組織で分解されることで血糖値上昇をもたらします。

肝臓が取り込むアミノ酸も、筋肉由来です。

総じて、血糖値は時間の経過とともに変化しやすいのですが、長期の絶食をしても55mg/dL(3mM)以下になることはほとんどありません
 

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