糖新生④ グルカゴンの物性

グルカゴンという物質についても、少し専門的に触れておきます。

グルカゴンの目的はお話しました。

グルカゴンは構造的にみると、29アミノ酸の一本鎖のポリペプチドホルモンで(ペプチド系ホルモンかステロイド系ホルモンかという違いは、体にとってけっこう重要です)、膵臓のA細胞に含まれ、エキソサイトーシスによって分泌されます。
 
B細胞にはこれと拮抗的にはたらくインスリンというホルモンがあります。

このホルモンのほうが有名かもしれません。

インスリンは、糖尿病患者が定期的に注射しなければならないホルモンで、血糖値を下げる役割をもっています。

単に下げるというよりかは、グルカゴンであがった血糖値を正常に戻すはたらき、といったほうが正しいかもしれません。
 
グルカゴンとインスリンは、自律神経のように拮抗的な関係をもっていますが、どちらかがまったく含まれない体液はありえないので、お互いの濃度を把握しつつ、脳や神経からの指示を待ってその都度制止しあいます。

体には有意義で協力的な機構ですが、なんだか仲の悪い(実際は仲が良い)兄弟のイメージと似ています。
 
グルカゴンの受容体は肝臓の細胞膜にあるので、これに結合することで細胞内のサイクリックAMPというセカンドメッセンジャー濃度が上昇し、この変化がさらに酵素などを活性化させて、必要な機構を遂行することができます。

セカンドメッセンジャーとは機能的区分の呼び方で、細胞外の環境の変化を細胞膜を通して受け取ることで、必要な酵素(たんぱく質)合成などを開始させる、細胞の門番みたいなものです。

とてもまじめで、仲間がすきで、働き好きの門番です。
 
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